
浦丸 沙織(うらまる さおり)さん
入社のきっかけと今のお仕事内容を教えてください。
以前は紳士服縫製工場、それも、ミシンを使う仕事でした。でも、製品の一部を担当する仕事をこなすだけでは物足りなくなり、何かを作り上げたと自信を持って言える仕事がしたくて今の会社に転職しました。
現在は縫製課のリーダーとして、課員みんなと協力して大小さまざまなテントを作っています。お客様の要望に合わせてシート1枚から大規模案件までオーダーメードで製作するため、日々新しいことへの挑戦で、充実した毎日です。
仕事をする上で楽しいことやきついことは。
図面を基に、シートにマーキングしてテントを製作するのが一連の流れ。シートの収縮性や縫い代など、完成した姿を想像しながらの作業になります。
入った当初は覚えることが多く、正直きつかったです。それでも自分で一生懸命考え、先輩方に相談しながら試行錯誤していると、不意にピンと来ることが何回かありました。
それからですね。仕事が楽しいと思えるようになったのは。決まりごとがなく、自分で何かを考えて取り組めることが仕事なので、やり遂げているという実感を味わえていますね。

仕事をする上で気を付けていることは。
やはりチームワークです。シートの重さだけで500キロや1トンになる大規模なものや構造が複雑なものもあります。全員が気持ちを合わせて取り組まないと良い製品はできません。
それにコミュニケーションも重要です。課員にミャンマー人が加わり、言葉の面で不安があります。だからこそ、少々無理をしてでも「明るく元気になれる」雰囲気作りを心掛けています。何事も面白くないと楽しくないですから。
製作が大変な分、完成したテントを目の当たりにすると苦労が報われます。自分の性に合っており、やりがいある仕事だと思います。

佐賀で働いての満足度は。それと、今後の目標を聞かせてください。
遊びはともかく、生活するうえで佐賀を離れようと考えたことは一度もありません。そんな佐賀でものづくりに携わり、自分が作った製品が街中にあるという現状には満足しています。駐車場や店頭のシェードなど、気づかないだけでテントは街中の至る所で使われています。みんなの生活を支えられるよう少しでも良い製品を作り出したいですね。

浦丸 沙織さん/age.38
武雄市出身。杵島商業高校卒。接客業や紳士服の縫製業を経て同社に入社。現在は縫製課のリーダーとして後進の指導にもあたっている。趣味はソフトボールと書道。